ここでは出きる限り物語調で書いていますので苦情は一切受け付けませんw

 

其の1

姫とナイトの珍道中 〜キャズウェル視察編〜

とある小国のゴマ姫はとっても我がまま。今日も騎士団の翔竜は姫に呼び出される事

となりました・・・・やれやれ、今度はどんな我がままを言い出すのやら・・・

 

カリィ小隊隊長、翔竜参上致しました

おや、今日はずいぶんと軽装だな・・・・もしや!

突然だが・・・・・・海が見たい!共をせい!」・・・・やっぱり

こんな一言から始まるいつもの珍道中、さてさてどんな冒険になることやら・・・・(^-^;

今回は新たに開通した土地と町の視察を名目に騎士団の小隊長を堂々と連れまわす事に成功した

ゴマ姫は満面の笑み。ところがこの我がまま姫、剣術に関しては騎士団に混じってもかなりの腕前。

自ら敵に切りかかって行くものだから護衛する側にとってはたまったものではない。

旅のルートとしてはラスランから中央平原→サイエフ平原(海)→西南部半島→東南部半島→キャズウェル

サイエフまでは出てくる敵の強さも十分承知しているので問題はないが、半島エリアは翔竜にとっても

未知のエリア。はたして無事キャズウェルまで到達できるのだろうか・・・

 

旅立ちは人目を忍んでの早朝とし、ゴマ姫はドレス、翔竜はマントと軽装。

姫、こちらでございます」「オーホッホホ」と朝の爽やかなガディウスワールドに高笑いが響きわたる。

中央平原ではたいした敵にも遭遇せずサイエフ平原に入る。暫く雑談などを交わしながら街道を進むと

前方に大きな影が過ぎる。トロルだ!

姫!おまかせください」「竜!下がりなさい」「はっ」翔竜の横をすり抜け敵に切り込む。そんなやり取りを

続けること数回、森の木々が途切れ視界が開ける・・・・海だ!

ただの砂と水、カニと戯れながらもその遥か水平線の向こうに思いを馳せる・・・・

これが海というものか・・・」「さようでございます」「この向こうにも国はあるのだろうか?」「おそらくは・・・

このまま竜と共に海の向こう側へ・・・」「姫!それ以上は・・・」「そうであったな・・・

 

無事に海を見ることができ、いよいよ未開の地「西南部半島」へと足を踏み入れる。この地にどのような敵が

生息しているか想像すら出来ない。さすがに今回は姫もおとなしく後方に下がり、翔竜を前に境界を越えた・・・

と、すぐさま前方を横切る影!逃げ惑う人々の声!バトルマスターだ!

とてもじゃないが今の軽装では勝負にならないと考えた2人はすぐさま木陰に飛び込むと戦闘用装備に身を包んだ。

あいにく旅路だったこともあり嵩張る鎧は持っていなかったが、パンク&ミニと普段戦闘に使用している武具一式は

持ち歩いていた。

逃げ惑う人の流れに逆らうように敵に近づく・・・・過去にBMと戦ったことはあるが今回は魔法使いの援護がない・・・・

行けるか?」「どうだろう・・・」「やばくなったら、すぐに逃げろよ!」「了解!

この旅に出発して、始めて緊張感のある戦闘へと突入した。

火の精霊の封じ込められたボトルを剣で割ると怒りに身を振るわせた精霊が剣に宿る!

己の内より湧き上がる怒りを制御出来ずにBMが力任せに2本の斧を振り回す・・・・

全てを交わすことは出来ない!一撃食らうたびに意識が飛びそうな衝撃に襲われる。それでも小国とはいえ

部隊最強の2人の攻撃は確実にBMの生命を削っていく。痛みに獣のような咆哮をあげながらもBMの攻撃は

留まる事を知らないかのように絶え間なく続く・・・・お互いの生命を掛けた戦いは一瞬を永遠に感じさせる。

2人にも限界が近づく・・・・残った体力を振り絞り渾身の一撃を繰り出す・・・・

BMの最後の咆哮が周囲に響き渡りあたりに再び静寂が訪れる・・・・周囲に再び人々が集まり感嘆の声が響く。

しまった!今回はお忍びでの視察だった。すぐさまその場を後に、そそくさと先を急ぐ・・・

 

この先は危険と判断し、装備はそのままに奥地へと進むとベルク領では見たことのない敵に何度か遭遇する。

毒を持った強大なムカデやBMを一回り小さくしたバーサーカなど・・・いずれも強敵と呼ぶには力不足ではあったが

低Lvの隊員の育成にはグリフォン等より適している事が分かり、視察の成果としては上々であった。

しかし、半島の地形はかなり複雑な為か2人揃って方向音痴だったのか分からないが自分達が何処に居て

何処に向かっているのかも分からない・・・・街の視察は諦めてサイエフに戻ろうと思っても・・・サイエフが何処かも

分からない。うーん、確実に迷子だ(^^;

それでも適当に進むと前方にガーディアンを発見!半ば諦め気分でガーディアンを通過すると・・・・街だ!

長かった・・・・本当に長かった・・・

 

無事に街にも着き、訓練を兼ね姫と勝負する為に兵舎に向かった。

今日こそは勝つ!」「それはどうですかな?」「ムキーッ!」とくだらない会話をしながらも兵舎に着く。

正直、最近のゴマ姫の成長を知っているだけに翔竜はかなり危機感を抱いてはいたが・・・・負けられない!

ここで負ければ今まで以上に姫はむちゃな戦闘を行うだろうし・・・・それ以上に小隊とはいえ部隊を預かる長として

負けるわけにはいかなかった!

準備は良いですかな?」「勝つ!」「さぁ、こい!

やはり強い!これでは小隊の隊員が勝てないのも頷ける・・・・が、翔竜に勝つには後一歩及ばなかった。

負けた姫は墓場に直行・・・・そこで電波が入る・・・

えーん、ここは何処?(T^T)」「どこって・・・墓場では?」「兵舎が何処かわからないよ〜(;_;)」「あぅ(^^;

確かにキャズウェルはベルク領内でも1・2を争う大きさの街、しかも初めて来たとあっては仕方ないが・・・・

無事?姫と合流を果たし、そろそろ戻ろうと言う事になったが、来た道を戻ることは(時間的に)自殺行為に

等しいと感じ、タウンポールを使うことにした。

当時1万ランスと高額ではあったが、ベルク領内の街であれば一瞬で移動が出きる優れもの。

当然、翔竜は持ち歩いていたので問題はないが・・・・姫が持ってない(^^;

所持金を聞けば所持金は8000ランス・・・・ここに姫を1人残して戻るわけにもいかず、なけなしの給金から

姫にお小遣いをあげて、無事購入。目的地をラスランとし、発動の言葉を唱える「MOVE ラスラン!

不思議な光が体を包み込むと次の瞬間にはラスラン中央広場に立っている。

 

無事、帰還の報告を済ますと、姫はここ数日サボっていた勉強をする為に家庭教師に引きずられて逝く。

助けを求める眼差しを無視し、翔竜も自分の部屋に戻ると、ここ数日の疲れか、安堵感からなのかいつの間にか

眠りについていた・・・

 

 

この先懲りもせずに、他国の姫を交えてタイタン狩りに行ったり、砂漠で乱獲を試みたりと相変わらず無茶な旅に

連れ出されもしましたが、それは別の機会にでも・・・・

 

 

 

 

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